あなたは、「SIDS」と呼ばれる赤ちゃんの突然死を知っていますか?
生後、3ヶ月から6ヶ月ぐらいの赤ちゃんに起こると言われ、
3000人の出生に対し、1人の割合で発生している忌まわしい病気です。
赤ちゃんをうつぶせ寝にすることで、SIDSの発生率が高いことがわかっています。
今回は、赤ちゃんのうつぶせ寝による突然死について紹介していきます。
乳幼児突然死症候群(SIDS)
元気で健やかに育っていた赤ちゃんが、
睡眠中に急に呼吸が止まり、突然死亡するという病気です。
現時点では、予測が不可能であり、
完全な予防法もないのが実情ではあります。
近年では、赤ちゃんの脳に異常があり、
睡眠から目覚める時の反応が低下しているからだと言われています。
タバコは「SIDS」の危険因子
タバコは、SIDSの発症を大きく誘発させる危険因子だと言われています。
妊娠中の喫煙は、赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、
呼吸中枢にもよくない影響を及ぼします。
妊婦自身の喫煙や、赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。
うつぶせ寝のメリット
- ゲップをしやすい
- 消化に良い
- 熟睡できる
- ミルクを吐いても気管に詰まりにくい
- 頭の形が良くなる
- 運動能力の発達
- 寝返りやハイハイの時期が早い
- 未熟児では呼吸や循環によい影響を与える
うつぶせ寝をさせる時の注意点
- 布団が柔らかすぎないこと
- 厚着をさせたり、布団をかけすぎない
- 赤ちゃんを一人にさせない
- 首のすわっていない赤ちゃんを長時間うつぶせにはさせない
赤ちゃんに「うつぶせ寝」をさせるのが悪い訳ではなく、
良い影響を与えることも多くあります。
大事なのは、赤ちゃんから長時間目を離さないことや、
自分自身で寝返りを打てるようになるまでは注意するということが重要なのです。
また、医学上の理由から、医師よりうつぶせ寝を指導されることもあります。
その時は指示に従いましょう。