比較的涼しさを感じられるようになる秋に行うことが多く、
秋の風物詩でもあります。
しかし、最近は、春の6月に体育祭を開催する中学校が増えているのです。
また、その内容にも変化が生じ、集団演技・応援合戦などの廃止も見られます。
練習時間の確保の問題や、準備のかかる種目の敬遠などがその原因です。
中学の体育祭の時期が変わる原因
2学期の行事の集中化
10月は、比較的気候が温暖で、
スポーツ向きな季節でもあるのですが、
2学期に行事が集中しすぎる事情から、
体育祭を行う時期の変更が、中学校で検討されています。
文化祭や合唱コンクールなどの、学校行事が比較的秋に偏っているからです。
時間の確保の問題
週5日制度により、授業時間の短縮で行事に充てる時間の確保が難しくなりました。
そのため、学校側としては、授業数確保の為に練習時間を減らし、
種目を、集団演技などから、地域交流的な比較的軽いゲームなどに変化してきています。
しかし、保護者の方の集団演技への期待はやはり大きく、
それに答えられないことは、非常に申し訳ないと感じているようです。
実際に体育祭を6月開催にした学校では?
中学の行事を分散したことで、
体育祭は1学期、文化祭は2学期、卒業式は3学期となります。
全体的に行事が分散されたことで、
授業時間なども、きちんと確保されて、
教育的にも良い効果があるという意見も多いようです。
高校受験を控えている中学生にとっては、
落ち着いて勉強できるというメリットもあるでしょう。
様々な事情を抱えての開催時期の変化ですが、
春は中学のクラス替えをしたばかりのため、
本来は、クラスがまとまってきた秋に体育祭を開催する方が良いとの声もあります。
体育祭というのは、中学校と地域との協力が深まり、関係性が良好になる行事です。
中学生達の元気な姿を見せることで、活性化にもつながることでしょう。
子供の数が減少している状況ですが、
体育祭自体が廃止になるようなことは避けたいものですね。