『褒め方で子供の学力が変わります』で説明したように、子供は褒め方ひとつでその後の行動が変わっていきます。
前回は、褒め方のポイントとタイミングについてお話しましたが、
今回は、より詳細な褒め方についてお話します。
●逆効果な褒め方
上手な褒め方の前に、逆効果な褒め方をひとつ事例でご紹介します。
アメリカのコロンビア大学で選出された500人近くの子どもたちに対して、
とあるテストが行われました。
子どもたちを2つのグループに分けて、前提として
1.Aグループには「君たちは、本当に頭がいい」と話した。
2.Bグループには何も言わなかった。
■テスト内容
この2つのグループに次の課題を与えます。2つある課題のうち1つを選ばなければなりません。
課題1・・・非常に難しく解けない可能性もある。当然、やりがいがあり、新しいことを学べる。
課題2・・・簡単でスラスラ解ける。反面、学びはない。
■結果
頭がいいと褒められた子供は65%が簡単な課題を選びました。
褒められなかった子供は45%が簡単な課題を選びました。
■つまり…
頭がいいと褒められた子供は困難に立ち向かうのを避け、やさしい方を選ぶ傾向が強くなります。
この後も実験は続いたのですが、褒められた子はいい結果がでませんでした。
子供が失敗を恐れるようになり、チャレンジする気をなくしてしまう可能性が高くなるということです。
●効果的な褒め方 3つのポイント
1.結果ではなく、そこまでの道のり、努力を褒める
やったことの結果ではなく、そこにむかってチャレンジしたことを褒めれば
新しいことに挑戦することに喜びを感じるようになります。
2.子供自身に「頑張ったことを明確に思い出させる」ような質問をする
「どんなことをやったの?」「どんなことが楽しかった?」と質問をすれば
お子様は喜んで、その内容を話し次につなぐことを考えます。
3.行動を褒める
『褒め方で子供の学力が変わります』でも取り上げましたが、
具体的な行動を褒めてあげる事で、これから待っている多くの困難にも立ち向かえる行動力がつきます。