食べない理由は、「朝起きるのが遅いので、食べる時間がない」と「食欲がない」が大半です。
しかし朝食は、子どもにとって重要なことなのです。
今回は、子どもが朝食を食べない原因と、朝食の重要性を紹介します。
■朝食を食べない原因と重要性
規則正しい生活をしていない
健康生活の基本は、しっかり食べて、体と心をよく動かし、ぐっすり眠る生活です。
11歳の子ども達の場合、午後10時以降の就寝が約8割を超え、夜食をとる子どもは4割、
睡眠不足を感じるという子どもは3割もいるのです。
このような生活が早起きを難しくし、朝食の欠食に結びついているとも考えられます。
なので夜食は控えるように心がけてあげましょう。
体温を生み出す
体温を生み出すのに重要なのは、運動と食事です。
筋肉を動かして運動をすると身体が熱くなります。
また、食事は体内でエネルギーを生み出すため、体温を発生させるモトになります。
人の体温は、食事や運動などによる熱産生と、環境、気温、発汗などによって
体内の熱を放散する熱放散のバランスで成り立っています。
このバランスをとっているのが自律神経ですが、朝食をとらず、運動もしないという、
あまりにも熱産生が少ない状態では、バランスをとるのが難しくなります。
脳にもエネルギー補給
朝食を食べないと、頭がぼーっとしてしまいます。
脳のエネルギー源はブトウ糖で、そのブドウ糖は、砂糖に含まれているショ糖、果物に含まれている果糖、
ごはんやパンのでんぷんが消化吸収されたものです。
朝食でこれらの食品を食べると、消化管から血液中にブドウ糖が入って血糖値が上昇し、
血液中の糖分が脳のエネルギー源となるので、頭がすっきりと目覚めてきます。
朝食を食べると満腹感があり、精神的にも落ち着きがあり、やる気も出てくるはずです。
子どもが元気よく意欲的に過ごすためにも、朝食をしかっり食べられるようにしてあげましょう。