「子供は褒めて育てよう」というのはよく聞くフレーズですね。
叱ることも大事ですが、バランスよく心から褒めてあげることが重要です。
■謙遜から否定的言葉を与えている
実際にこのような経験や現場を見たことはありませんか?
近所の方が「あなたのお子さんは運動神経が良くていいわ」と、褒めてくれたとします。
そんな時、「でも学力の方がもう一つで…」と否定的な挨拶を返したりしませんか?
せっかく褒めてくれたのに、一緒に聞いている子供はどんな気持ちになるでしょうか。
もちろん照れから謙遜したことはわかります。
ですが、「うちの子は勉強ができない子」と否定的な暗示を我が子の脳に自ら入れているのです。
これでは、子供自身のやる気がそがれてしまいますね。
ここで「私も運動神経がいいと思ってたので、褒めてもらえると嬉しいです。自慢できることなんです。」などと答えてみましょう。隣で聞いている本人は「嬉しいな、頑張ろうかな」と思えませんか。
親として感じている子供の良い部分を照れずに言葉に出しましょう。
親が他人に自分をどのように伝えているのか、子供も気になるものです。
褒められるということは照れから謙遜はしてしまっても、決して嫌な気持ちにはなりませんよね。
子供の自己肯定感をどんどん高めてあげましょう。
■具体的な褒め方ポイント
子供を褒める時の意識ポイントをあげてみます。参考にしてみてください。
【子供のことを見て、心を込めタイミングよく褒める】
【目線を合わせて頭を撫でたり、抱きしめたり、スキンシップを一緒にしながら褒める】
【結果だけ褒めるのではなく、そこまでの努力や過程を褒める】
【他の子どもと比較した褒め方をしない】(例)あの子より上手など
■まずは日頃の感謝の気持ちから
ただ、いざ褒めようとしてもなかなかどう褒めていいのかわからないのが本音ではないでしょうか。
まずは、単に子供が何かしてくれた時に「ありがとう。」「助かった。」という感謝の気持ちから伝えてみましょう。
これも立派な褒め言葉なんです。
感謝の言葉を言われた子供は、”褒められた・役に立てた”と感じます。
そこから、「また次も褒められたい、言われたい」という前向きな気持ちになれるのです。
感謝の気持ちを言うなんて今更…と思うかもしれませんが、これなら今すぐ実践できるのではないですか?
毎日一度でも、必ず「ありがとう。」という感謝の言葉を伝える家庭環境を作りあげられたら、素敵だと思いませんか。