幼児期は自分の意思や思いをうまく言葉では表せません。
泣きわめいたりすることで相手の関心を引いたり、わざといたずらをしたりしますね。
子供の色使いにも、言葉にできない今の気持ちや体の調子などが反映されていることがあります。
どんな色を好むのかなどで心や体の状態を読み取ってあげましょう。
色の選択
■とんでもない色で塗り始める
子供が色を塗ろうとしている時、びっくりしたことはありませんか?
通常だと木の幹は茶色で塗り、草は緑などですね。
ですが、子供は青く塗ったり赤く塗ったりすることがあります。
一体それはなぜなのでしょうか。
■原因は脳にある?
幼児は、物体の色や形を記憶の中で結びつけることがうまく出来ません。
そのため、絵を描こうとした時に現実とは全く違う色で作成しようとするんだそうです。
脳は色と形の記憶を別々の場所で行います。
幼児期においてはまだ別々に格納された情報を結びつけて考える能力が低いために
このようなことが起きるのです。
視覚から入った情報を結びつけ統合するという能力は、幼児期ではまだ難しく
5歳以降になってから発達していく研究結果があります。
そのため、大人では考えられないようなあり得ない色を使ったりするのです。
カラーセラピーの効果
■色彩療法
色の選択というのは正直なもので、本人には気付かない部分を表現したりします。
どのような心理状態が隠されているのでしょうか。一例としてあげてみましょう。
【赤】積極的で活動的。健全な状態です。ただ塗り方が荒いと不満がある事もあります。
【青】集中力があり物静か。大人しく自立心があります。ただ眠い時や気持ちが沈む時にも表れます。
【白】神経質で完璧主義。正義感も強い。ただ自信をなくしていたりする時も選択されやすいです。
【黒】恐怖や不安を抱えていて人との接触を苦手としています。萎縮している時などもあります。
一例としてあげましたが、この他にもたくさんの色があり心理状態を見ることができます。
子供がどんな色で表現しているのか、しっかりと観察してあげましょう。