子供の野菜嫌いの理由の多くは、野菜独特の「苦味」、「刺激」、「青臭さ」等が原因です。
また、おやつ等に比べ、「噛みにくい、飲み込みにくい」ことも、子供が野菜嫌いになる一つの要因と言われています。
実は、子供が野菜に関わらず好き嫌いがあるのは、体を守るための本能なんだそうです。
酸味と苦みは腐敗や有毒を知らせる危険な味として本能的に避けているといわれています。
でも野菜を食べないのは心配ですよね。
「野菜が食べられないことで叱られた」ことに関係する「野菜」「給食」「学校」「先生」といった関連する物事にも、恐怖感や嫌悪感をもって記憶してしまう事があります。
まずは焦る事なく、少しずつ食べられる事ができるようお料理の簡単なコツをご紹介します。
■野菜を好きになってもらうお料理の3大ルール
野菜の形、味、匂いをわからなくすることが基本です。
食べ物というのは、慣れ親しんでくることでより美味しく感じられるものです。
●匂いをなくす、匂いを軽くする
嫌いな食べ物でも下ごしらえの際にアク抜きをしたり、水にさらす、熱を加えるなど、アクやニオイを軽くする方法を試してみましょう。
また、自分の慣れた味、好きな味に上手く調和させることで、野菜に意識が集中しなくなるのです。
●味を変える
味付けもカレー味やケチャップ味、マヨネーズ味などを工夫することで、グッと食べやすくなります。
子供によって好きな食感もさまざま。「もっちり」が好きな子もいれば、「しゃきしゃき」が好きな子もいます。
●見た目を変える
好きな食感に合わせてとろみをつけたり、一緒に料理する食材を子供の好きな具材とミックスするだけでも、野菜の印象が変わってきます。
好きな食感や食材を上手に味方につけ、子供の好みに合わせながら野菜を食べやすくしていきましょう。
■野菜嫌いでも大丈夫です
ピーマンが食べられなくても、玉ねぎが嫌いでも、他の野菜で栄養を補う事は十分可能です。
大人でも多少の好き嫌いがあるように、全ての野菜を「大好き」になる必要はありません。難しく考える必要はないのです。
全く食べられないものが少しずつ食べられるようになったり、苦手な味が少しずつ大丈夫になったりして、子供の味覚は成長します。
焦らず、無理をせず、少しずついろいろな味の経験をさせてあげましょう。