秋は、たくさんの植物が紅葉する季節ですが、
その中でも、特にもみじは紅葉が綺麗だと思います。
紅葉の秋という事で、子供と一緒に紅葉狩りを楽しんでみませんか?
色々な紅葉の知識を知っておくと、子供にも教えられるでしょう。
今回は、紅葉狩りを子供と楽しむための豆知識について紹介していきます。
紅葉狩りの語源とは?
いつも秋になると、「紅葉狩り」という言葉を使っていますが、
普通は、いちご狩りやぶどう狩りなど、
食べ物に対して、「狩り」と使われる事が多いと思います。
なぜ、もみじは「紅葉狩り」と呼ばれるのかと言うと、
まず、「狩り」という言葉は、本来は、獣を捕まえる意味で使用されてきましたが、
徐々に、果物などにも使われるようになりました。
そこに、狩猟などをしない貴族が現れ、
自然を愛でるために、植物を手に取り眺めました。
その時に、植物を手に取ることも「狩り」と言われるようになり、
現代のもみじを眺める行為を「紅葉狩り」と言うようになったと言われています。
もみじの種類を調べよう!
もみじには、約300種類以上の品種が存在します。
これらの品種は、古くは江戸時代から品種が改良され、
より美しく紅葉するもみじが、昔から求められてました。
さらに、もみじは秋に紅葉するものと思われがちですが、
実は、春に紅葉する品種もあります。
また、もみじは日本だけでなく、世界でも様々なところに植えられています。
よく口にするメープルシロップも、カナダのもみじの樹液から作られています。
紅葉狩りをする際は、落ち葉を持ち帰り、
葉の形や色から、子供ともみじの種類を調べてみるのも、
紅葉狩りの楽しみ方の1つです。
もみじとかえでの違いは?
あなたは、「もみじ」と「かえで」の違いを知っていますか?
実は、植物学的には、どちらもカエデ科の植物なので、
「もみじ」と「かえで」に、明確な違いはありません。
では、なぜ、「もみじ」と「かえで」は、名前が違うのでしょうか。
もみじとかえでの呼び方の違い
もみじとは、紅葉の中でも、
ひときわ紅く目立つかえでを、総称して「もみじ」と呼ぶようです。
また、もみじの中でも、葉の形によって呼び方を使い分ける場合もあり、
葉が、5つ以上に切れ込んで掌状のもみじを「もみじ」、
葉の切れ込みが、3つのもみじを「かえで」と呼ぶ場合もあるようです。
名前の由来
もみじは、元々は「もみち」と呼ばれていました。
これは昔、秋に葉の色が変わることを「もみつ・もみづ」と呼んでいたためで、
そこから綺麗に紅葉する葉を「もみち」と呼び、
それが訛って「もみじ」になったと言われています。
かえで、もみじの葉が「カエルの手」に似ていることから、
「カエルの手」が訛って「かえで」呼ばれるようになったと言われています。
もみじの葉を保存して楽しもう!
せっかく、紅葉狩りでもみじの葉を持って帰ってきても、
そのままにしておくと、色も落ち、ボロボロになってしまいます。
そこで、もみじの葉を色落ちせずに保存する方法を紹介します。
①冷凍する
実は、冷凍する事で、
もみじの葉を、きれいなまま保つ事ができます。
冷凍する場合は、もみじの葉を、
100円ショップなどに売っている、食品トレーの中に入れ、
そこに、もみじの葉が浸るくらいまでの水を入れます。
そのトレーを冷凍庫に入れて保存すると、
綺麗なままのもみじの葉を保存できます。
解凍する際には、電子レンジを使用せず、自然解凍をするようにしましょう。
②ドライフラワーにする
生花店や、ホームセンター等に売っている、
ドライフラワー用のシリカゲルを使用する事で、
もみじの葉を長く保存することができます。
方法は、ドライフラワー用のシリカゲルと一緒に、
もみじの葉を、密閉できる容器や袋に入れましょう。
こうすると、もみじの葉の劣化を防いでくれます。
③押し花にする
もみじの葉を、ティッシュを敷いて本に挟みます。
あまり軽い本だと、葉が丸まってしまう可能性があるので、
その本の上に重しを乗せてし、2,3日置きましょう。
完成した押し花は、手紙に貼り付けるなど、
普段とは違った演出ができるものに使用すると、
秋の季節を感じられるので、喜ばれるでしょう。
忙しい日常の中で、
あまり紅葉に触れる機会は少ないかもしれません。
しかし、ただ紅葉を見にいくだけでも、
秋の季節を、存分に感じられると思います。
せっかくの秋の季節なので、子供と一緒に紅葉狩りを堪能してみて下さい。