欧米と日本とでは、幼児教育において大きな違いがあることはご存知でしょうか?
最近の日本の幼児教育の傾向としては、自己主張ができるようなこどもに育て、個人を尊重する部分も考えられているのですが、周囲のこどもたちと一緒であればひとまず安心という傾向も少なからずあるのが現状です。
欧米ではどうかというと、こどもを集団として型にはめるのではなく、各々の個性の能力に合わせた教育が重要視されているのです。
ここでは、日本と欧米とでの幼児教育の違いを具体例も交えて紹介します。
ポイント①「個性を尊重する」
算数の教育において日本とイギリスの違いをご紹介します。例えば、日本では、「5+5はいくつ?」という質問形式になるのに対して、イギリスは、「足して10になるものは、いくつか?」という質問形式になります。
この質問形式でも一目で分かるように、日本では答えを一つ導きだす方法に対して、イギリスでは、何通りもの答えを考え、導き出す方法をとっています。
問題の投げ方をひとつ変えるだけで、こどもの回答は各々様々なものになります。
ポイント②「ほめて育てる」
大人になっても、誘惑にまけず、自分と周囲の人たちを大切にする心を育むという考えのもと、欧米の幼児教育が最も重点を置いているところです。
ほめられることにより、意欲がわき、自信にもつながり色々な良い影響を及ぼします。
例えば、トイレトレーニングの際、日本は、「前回は上手にできたのに、どうして今回はできないの?」という教育に対して、アメリカでは、「よくできた!すばらしい!」とほめちぎります。
日本のこどもは叱られたくないというおびえの中でトイレ作法を身につけていくのに対して、アメリカのこどもはもっとほめられたいという中で、トイレのマナーを覚えます。
ポイント③「自立重視」
日本では、幼児期の頃から身の回りのことができるのは、当たり前と考えているようでこどもの行動に対して特に手助けすることはない傾向にありますが、欧米ではこどもの行動を見守り、自立心を養うことを中心とした教育を行っています。
例えば、添い寝に関して、欧米の子どもは生後すぐに別室で寝かせ、夜泣きは夫が見に行くという家庭が多いそうです。
上記をふまえたうえで、健やかなこどもを育てるうえでも、日本の教育・欧米の教育のいいところを取り入れていくという柔軟な姿勢をもつ意識がとても大切です。