「三つ子の魂百まで」と言われるように、3歳になるまでのしつけが大切だとよく言います。
しつけが大切だという主張には誰も異論はないと思います。
ただ問題なのは実際どのようにしつけをしていけばいいのかという事です。
人それぞれ十人十色にはなりますので、正しいしつけはないのかもしれませんが、
ここでは参考までに、いくつかご紹介します。
◆しつけの色々
しつけといっても様々で、食事や排せつ、睡眠、入浴といった生きるのに必要なことがらも
あれば、遊びの中の順番を守るとか、借りたものを返すとか、外から帰ったら手洗いうがいを
したりだとか。マナーに関することまで様々です。
一日の中で寝たい時に睡眠をとったり、飲みたい時にミルクを飲んだりといった、ごく乳児期の
生活から、きちんと食事の時間や睡眠の時間を決めて生活のリズムを作ってあげるのも
しつけといえるでしょう。
◆乳児のしつけの注意点
親であれば誰しも、いい子に育ってほしいと思うのは必然です。
ただ、感情で叱ると「なぜそれがいけなかったのか」が、理解できないので、
きちんと言い聞かせるように伝える事が大切です。
一番やってはいけない事が、「あの子は出来てるのに」などと、
他所の子と比較して叱ってしまうと劣等感が生まれ、それを覚えてしまうので要注意です。
また「アレはしてはいけません」、「コレはダメ」という否定的な言語で終わらないようにしてください。
「ここは走っちゃダメだよ」ではなくて、「ここは病院だから静かに歩こうね」の言い方に
変えてあげた方が、しっかり伝わり納得し、素直に聞き入れてくれるものです。
◆叱るだけのしつけではなく説明が大事
動物も花も命があります。動物のしっぽを引っ張るのは動物が痛いこと(軽く子供の手をつねって)
「ほら、動物もこれと同じ痛い思いしたのよ」と相手の気持ちになる事を教えてあげるのです。
言葉の意味は全て理解できなくてもこうしてあげる事でしっかり伝わります。
親の表情やしぐさで子供が察知するのはこの時期はとても敏感です。
やってはいけない事をした時は意味が分からない時期でも表情や行動で伝えてあげ、
優しい言葉で伝える事が、子供の人間性として思いやり溢れる性格に成長できる
「しつけ」に繋がると思います。