子どもの情操教育のためと思ってペットの飼育をはじめる方も多いと思います。
今回はペット飼育が子どもの情操教育に与える、良い点、気をつけなければならない点についてお話ししたいと思います。
■ペットが子供に与える3つの影響
1.生と死を直接、目で見て知ることができる
イヌやネコは、人間よりもとても短い動物ですので、仔犬、仔猫の段階から飼い始めたとしても、多くの場合、途中でその死を看取ることになり
「命はやがて死ぬんだ」ということを学ぶきっかけになります。
また、家で動物がこどもを産んだ場合は、命の誕生というものを体験することができ、命を持つものとのつながりを通して
「命は、生まれ、やがて死ぬ」という、当たり前のことを実際の経験を通して知ることができます。
2.「命を大切にする心」を育む助けになる
動物を飼い、その動物に対して愛情を持ち、大切にする心を持つようになれば、何も教えなくても、自分から命を大切にしようとします。
実際に命と向き合ってみなければ命のはかなさや強さというものは分かりません。
動物に愛情を持ち、心を注ぐことは、自分以外の他者を思いやるという心を育てるための、とても貴重な体験になります。
3.世話をすることを通じて、責任感を感じることができる
子供は、動物の世話をすることを通じて、「自分が頼られる」「自分は誰かに必要とされている」と自分が何らかの役割を果たすという体験をします。
その体験は、やがて実際の社会に出て行くときに、とても貴重な体験となります。
以上3点の様に、動物を飼うことで得られる経験は、貴重なものですが、
一方で気をつけないと子供の情操教育に逆効果になってしまうこともあります。
■気をつけなければならない点
逆効果になるような状況は、動物を飼育するときに、飼い主としてするべきことをしなかったとき、親として見せるべきではない姿を見せたときにつくられます。
動物を飼い始め、飼い主として最低限しなければいけないことは、
1.しっかりと世話をして、動物を健康に、幸せに暮らさせる
2.動物を飼うことで、社会の周りの人間に迷惑をかけないということです。
人として責任ある行動を取るということは、親が親として最低限見せなければならない姿です。