子供の発達は、小学生という、大事な成長期での、しつけの仕方で決まります。
家族で、基本的なしつけの方針を決め、子供の豊かな心を育んでいきましょう。
小学生の発達段階で大切なこと
①リズムのある家庭生活
小学生になると、行動範囲や興味が広がります。
いろいろな刺激に目や心を奪われ、生活のリズムを崩しやすくなります。
食事や起床・就寝時間を、生活時間のポイントとして押さえ、
遊びや運動、学習、休息のバランスの取れた、けじめのある生活が
習慣として、定着できるよう援助することや、
遊びに使う時間帯を約束し、それを守ることを通して、
充実感と、自己抑制力を育んでいくなどの配慮も小学生の発達段階では必要です。
②社会のルールとマナー
子供自身に、礼儀の意義を自覚させ、礼儀を身に付けさせるには、
小学校低・中学年が最も望ましいと考えられています。
小学校低学年では、あいさつがはっきり言えることから、自己表現の第一歩が始まります。
子供のあいさつに、大人も適切に対応するように心がけることが大切です。
人前での不快な振る舞い、粗野な言葉遣い、間違った言葉遣いなどは、大人が身をもって教えなければ、
なかなか気が付かないのがこの年代です。
家族で出かけた時や、家庭に友達が遊びに来たり、来客があった時など、
積極的に相手の立場に立った指導をすることが必要です。
この時期に親に厳しく言われたことは、生涯心に残るものです。
③家族の一員としての手伝い
近頃の家庭生活では、子供が手伝いをする姿が見られなくなっているようです。
家族が話し合い、ルールを作って、子供に家族の一員としての役割を分担させることが、
小学生の発達段階では必要です。
手伝いという生活経験を通して、子供の中に、家族の一員としての意識やボランティア精神が育まれ、
生きていくことへの、意欲や喜びを失わない、豊かな人間性が育つと考えられます。
④友達との触れ合い
小学校の、高学年から思春期までの間では、友達同士の果たす役割が大変重要です。
それは、友達と交わる中で社会性、創造性、協調性、正義感、責任感などを学び、信頼関係を培い、
健全な自己概念を形成し、リーダーシップを体得していくことが期待されるからです。
子供の友達について、その幅の広さを認め、友達の生活態度と子供の生活を見守りながら、
友達の隠された長所を見つけることが、小学生の発達段階では大切です。
思春期に見られる、いろいろな問題行動の芽は、後で辿ってみると、
小学生の時、特に低学年・中学年の時期に潜んでいることが多いようです。
家族でよく話し合い、子育てに活かしてみて下さい。