修学旅行では、お寺を見たり、お土産を買ったり、色々な思い出があると思います。
関東近辺だけでみると、以前の公立の中学校では、
京都や奈良などの近畿地方への旅行先が多く、学習が主な目的でした。
しかし、最近の修学旅行事情は少々変わってきているようです。
今回は、中学生の修学旅行について紹介していきます。
修学旅行の実施基準と旅行先
修学旅行には、各地区の自治体で定められた実施基準というものがあります。
例としては、旅行期間は72時間で実施学年は3年生などです。
もちろん、「共に全員が参加できるものである」というのが大前提にあります。
旅行先の選び方はアンケートによる学校が多く、毎年行き先が変わることもあるようです。
最近では海外への旅行も増えていましたが、感染症やテロ、暴動など様々な情勢を考えて、
国内旅行にあえて変更するなどの動きもあり、状況は年々変化しています。
「みんなで一緒に歩く」は過去の話?
昔の修学旅行では、大型のバスを連ね、中学生が全員一緒に行動し、名所を巡っていたと思います。
しかし、最近の中学の修学旅行では少人数のグループに分かれ、
自ら課題や目的を決め行動する体験型が主流になっています。
決められたコースを回り、なんとなく見学して終わりがちな修学旅行を、
生徒の自己責任で主体的に行動させたいという意向があるようです。
自由化による課題
中学生の修学旅行が、自由度が増えることで、
出費がかさむことは目に見え、保護者に大きな負担を強いることになります。
最近の生徒は、大部屋で皆で一緒に寝る、
いわゆる雑魚寝を敬遠する所があるようで、
ホテルなどの選択が必須となることも問題視されています。
生徒の希望を尊重する結果、
どうしてもレジャー感が強まる傾向になるのは否めません。
例えば、「遊園地などで過ごすことが修学旅行としてふさわしいことなのか?」
などの疑問の声もあるようです。
限られた時間の中で、学習の部分と遊びの部分の両方を
バランスよく担う旅行を作り上げることが大事なのです。