今回は、中学生になると戸惑う大きなポイントにもなる
先輩との上下関係について考えてみようと思います。
小学生の時に、一緒に過ごした年上のお兄さん、お姉さんに対して敬語を使ったり
年上だからすべて優先するというようなことは少ないだろうと思います。
どちらかというと、譲ってもらったり、甘えたりすることが多いでしょう。
また、同じ地域なら、一緒に登下校することもあったでしょうし、
休日に遊んだりもしたでしょう。
なぜ中学生に上がると、いきなり「上下関係」というものが生まれてくるのでしょうか。
■学校の在り方の定義
顔見知りだったお兄さん、お姉さんに
「敬語を使いなさい、挨拶をしなさい」などと、きつく言われたり
優先順位は先輩からとなったりもします。
人間として差があるわけではないですし、行き過ぎた上下関係はどうかとも思いますが
ある程度年上に敬意を払い、行動を変えなくてはなりません。
小学校においては、年齢関係なく友人関係を築き、その関係性の向上などを学び
中学校においては、上下関係を築き、社会のルールなどを学びます。
それが学校の在り方の定義なのです。
■成長度合いは大人と違う
たかだか1、2歳の差でどうしてそこまで上下関係をつけられるのかと
不満に思ったり、悔しい思いをすることもあるでしょうが
大人の1歳とは違い、成長期の1歳というのは大きな違い、差があります。
肉体的にも精神的にも成長の度合いが大人とは違うのです。
子供のうちの1年というのはとても長く貴重なものです。
■背伸びしたくなる時期
急に先輩が大人びてみえることもあるでしょう。
ですが、それは当たり前なことです。
先輩の急激な精神の成長を感じ、
自分との違いに先輩を敬う気持ちが表れてきます。
ただ、自分の精神が追い付かず反発してしまったり、
反論してしまったりすることもあるのです。
ですが、大人になり社会に出れば、相手が年下でも自分より立場が上の人もたくさんいますし
自分が年上の人に指示を出す役職になるかもしれないのです。
中学時代の上下関係の現れは、将来の為の練習だとも言えるかもしれませんね。