それは、感情表現の手段です。
大人では考えつかないような色や、線の表し方などに個性が表れます。
自分が好きだと思う配色で、過去や未来も関係なく面白い物を描きあげてきます。
幼児の絵は、感情がそのまま表れるので、その子の今興味深いものや刺激的な事が、
創造性豊かに表現されるのです。
自己表現の手段を摘まないように
皆様も、幼児の時に経験したことがあるのではないでしょうか。
空を赤く塗り始めたら、青だと訂正させられたり
お花はこう描くものだと、手を持って描かせられたり
「うちの子は絵が下手だから…」と親から否定させられたり
このような、勝手な大人の判断で、
幼児の自己表現の手段である“絵を描く”ということを、
早い段階で取り除いてしまうケースが多くあり、
そのことから、絵を描くことを嫌いになってしまうのです。
幼児にとっては、作品を作るわけではありません。
自己表現できる大切な手段を摘んでしまわないようにしましょう。
絵心を失わない為にやってはいけない10のこと
①他の子が描いた絵と比べない
②無理に形を描かせようとはしない
③家や木などのバランスなどを注意しない
④色の固定観念は押し付けない
⑤描いた絵に手を加えない
⑥描いた絵を否定しない
⑦お手本を描いてはいけない
⑧ただ闇雲に褒めるだけではいけない
⑨無理に現実的な絵を描かせようとしてはいけない
⑩大人の感覚を押し付けない
以上のような例があります。ぜひ参考にしてみてください。
親や回りの大人がすべきこと
一番大切なことは、
子供たちがしたいと思っていることを、理解してあげることです。
子供の思い・行動を尊重してあげて、
自分のリズムで成長しようとする力を止めないよう、
のびのびとした環境を作ってあげましょう。