「遊んでばかりいないで勉強しなさい」
とついつい口を尖らせてしまうお母さん。
そんな家庭が目に浮かびませんか?
幼児期、特に小学生に上がるまでは、遊びは子供にとって「学ぶ」ことと同義なのです。
おにごっこ、鉄棒、なわとびなどの、体を使って運動する遊びも、
おままごと、粘土、おえかきなどの、想像力を使う遊びも、
全部貴重な学習素材です。
遊びは心身を健やかに育みます
たとえば黙々と積み木をしている子供の寡黙な姿を見ると、
無口な子になってしまうのではないかと心配して、
声をかけてしまいがちですが、一人遊びは大切な時間です。
夢中になっている時間は、集中力もそれだけ高まっています。
学習にも絶えず集中力が必要になってきますよね?
遊びが勉強の基盤になっていくのです。
一人で集中して遊んでいる時は、なるべくそっと見守ってあげましょう。
友達との交流で学んでいきます
集団で遊ぶ事も、成長の手助けになります。
友達(自分ではない他者)と遊ぶ事で、
ルールを守る事や、譲り合う事を知り、協調性が育てられます。
社会に出てから、必要とされるコミニケーション能力を得る手掛かりになる事はもちろん、
自分とは異なる、思考・感情を持った他者と触れ合う刺激は、人間性に強く影響していきます。
子供のうちに、友達と喧嘩して、ぶつかりあって、ときどき失敗して転んでおくと、
大きくなってから転んでも痛くありません。幼児期の経験は今後の糧となります。
子供が自分から楽しんで遊ぶ事が大切です
大人は子供がのめり込める遊びを提供し、見守る事が大切です。
「こんな遊びがあるよ、楽しいよ」と教えたら、後は自由に任せてあげましょう。
子供が主体性を持つことで、自発的に行動出来るようになります。
自分から「やりたい」と意欲を出せる人間に成長していくでしょう。
「自分で取り組むようになる能動的な姿勢」は、
将来の学習において心強い味方になってくれるはずです。
外を駆け回って、怪我をして体の動かし方を覚え、
ごっこ遊びで、人と力を合わせて物を生み出す楽しさを知り、
喧嘩をして他者の心を感じ、
そうした遊びを通じて、人間そのものを学んでいくでしょう。