毎年、この夏の時期に特に多い障害の一つが熱中症です。
場合によっては、命の危険にさらされる可能性もあり、
特に幼児への配慮はかかせません。
熱中症の症状や予防策について、紹介していきます。
熱中症とは
気温の高さ、高温環境にあることで引き起こされる症状です。
本来、人は暑いと感じた時に、体から汗を出すことで、
体内の熱を外に放出し、体温の上昇を防ぎます。
熱中症は、体内の水分や塩分が足りなくなり、
体温調節がうまく出来ない状況に陥り、
運動能力が著しく低下し、最悪の場合は死に至る恐ろしい障害です。
例え、冬であっても暖房のきいた室内で厚着でいたり、
激しいスポーツをした後などでも、起こる危険性があります。
熱中症の種類と対処法
熱失神・熱疲労
症状:皮膚血管の拡張で血圧低下・汗が多く出て血圧低下
対処法:涼しい場所で足を高くさせ、衣服をゆるめて寝かす。水分を補給する。
嘔吐があって水分を取れない場合は病院で点滴を受ける。
熱けいれん
症状:大量の汗をかいたが、水の補給のみで血液中の塩分濃度が低下
対処法:生理食塩水などで塩分を補給。
熱射病
症状:体温の上昇で中枢機能の異常が発生
対処法:命の危険があり、医療機関へ一刻も早く運ぶ。
救急車が来る間、とにかく身体を冷やし体温を下げる
いずれの場合も涼しい場所へ運び、足を高くし体を冷やす事です。
衣服を脱がせ水分補給をたっぷりしましょう。
幼児の危険性の大きさ
大人の体は、水分が約6割と言われていますが、幼児は約8割が水分です。
このため、幼い子供ほど脱水症状は起こりやすく、熱中症のリスクは高くなります。
重症化するまでの経過が早いのも幼児の特徴なので、
駐車中の車の中などに残されてしまうと、数十分で死に至ることがあります。
例え、エアコンをつけていても車内の温度は上昇します。
少しくらいならいいだろうという大人の勝手な判断は大変危険です。